「市電倶楽部」の動画(早川 淳一)
この動画、当会会員の榎 陽氏が1963年〜1977年に撮影されていたフィルムの中からのピックアップで紹介されています。「市電倶楽部」サイトでは「資料提供者」として、藤島 学氏(当会会員)と私の名もクレジットされていますが、2人ともマスターフィルムのダビング・編集に携わっただけで、撮影は全て榎氏が行っておられます。
という訳で、私にとっても少年時代の思い出や、物心付く前の市電の様子をうかがい知ることの出来る、貴重なシーンなのです。
ということで、編集に携わった際のウラ話をひとつ。
実はこのフィルム、今では全く使用されていない「ダブル8」という規格で撮影されています。当時、8?フィルムは1本3分程度の撮影が限度だったそうで、そのフィルムのマガジンを入れ換えて往復で撮影し、現像時に2本に切り分けるようになっています。従って、フィルム入れ換え時に撮影していた部分にはどうしても「カブリ」が出てしまうのです。今回Upされたフィルムの中にも、「カブリ」が生じている場面があります。
ダブル8は、現在8?ムービーの一般的な規格となっているシングル8やスーパー8とはフィルムのスプロケット(送り用の穴)のピッチが異なっており、生のフィルムを上映出来る機会は少なくなっているようです。
貴重な記録であるだけに、いつの日かきちんとしたプロの機材で、再編集出来る機会があればなぁ…と思いながら、Upされた画像を眺めていたのでした。
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