旭川の空の下から…(早川 淳一)

札幌LRTの会

2006年09月11日 21:34



 お久しぶりです。早川です。
 実はこの7月から、職場の転勤で旭川に住んでいます。とはいえ、札幌での用事もまだまだ多く、休みの度に札幌へ出る生活が続いています。
 ということでSLRTの事務局長も、続けることになりました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
 さて、旭川と言えば人口約36万(現在はちょっと下回っています)、北海道第2…というより、札幌・仙台に次ぐ北日本第3の都市です。観光地としては近年とみに有名になった「旭山動物園」が注目されていますが、もともとは「軍都」として発展した歴史を持ち、現在も陸上自衛隊第2師団司令部が設けられています。旭川に集まる鉄道・国道はすべて旭川が発着点となっていることからもお判りの通り、陸上交通の一大ジャンクションでもあり、道北地域の医療拠点ともなっている旭川医科大学もあります。

 こうした地理的背景を基に、旭川の都心部は早くから商業・経済の集積地として発展を続けて来ました。駅前のメインストリートである平和通は全国に先駆けて1972年に全面モール化され、クルマを気にせずに買物が出来る「買物公園」として知られるようになります。
 しかし、郊外への大型店の進出とこれに伴う都心部の「空洞化」の風潮は、ここ旭川でも例外ではないようです。函館や釧路の現状に比べるとまだ「買物公園」にはそれなりの賑わいがあるようには見えますが、それでも空き店舗はかなり目立ちますし、旭川駅前から離れ、国道12・39号線からも北側になる4条通以北では更にその傾向が顕著になります。
 ということで、せっかくの「買物公園」も素性のよさを活かし切れていないような感じがします。他所者にとっては、こんな都市空間があることだけでも羨ましく思えるのですが、街に賑わいを取り戻すためには商売をする人達にももう少し奮起してもらう必要があろうか…と、思えてならない現状です。
 何せ、西武・丸井今井とデパートが2つあるのに、アフター5の「デパ地下」にはほとんどモノがなく(その時間には大半が売り切れ)、惣菜その他も都心を離れたスーパーの方が遥かに「Value For Money」な品が多いのですから…。コレでは、せっかく都心部のオフィスで勤務している単身のオトーサンも、マチに寄らないのではないかと思えるのです。
 
 旭川駅周辺では、鉄道高架と旧旭川運転所・旭川車両センター跡地の再開発をメインとした「北彩都あさひかわ」事業が進められています。この「都市改造」がどんな効果をもたらすのか、まだ未知数な面も多いでしょうか。 

 時々こちらでも、「旭川市民」となった目で、また色々と記してみたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
関連記事