【他山の石?】「赤福」会長のJR参宮線廃止提案
誠に残念な不祥事が連日報道されている伊勢名物
「赤福」ですが、我々公共交通に関わる者にとっては、伊勢商工会議所会頭でもある「赤福」会長による「JR東海・参宮線の廃止提案」も気掛かりな問題です。
平成19年5月26日付の朝日新聞記事によると、同会頭/会長は観光客受入れの為、
JR参宮線を廃止し、伊勢市駅構内の車両基地用地を大型駐車場に転用することを提案したとの事。つまり、「公共交通として役割を終えたから」ではなく「駐車場用地が欲しいから鉄道を廃止せよ!」というわけです。
朝日新聞社のサイトを確認したところ、既に当該記事の掲載は終了しているようですが、本件についてはネット上でも広く語られているようですので、興味のある方はキーワード
「赤福」「参宮線」「廃止」などで検索してみて下さい。
>>はてなダイアリー「赤福とは」
参宮線問題についてはそれ以上、正確な情報を持ち合わせておりませんので論評は差し控えますが、普段公共交通を利用する事など無いであろう方々の、利便性・公共福祉といった本来の観点からはかけ離れた「思惑」によって、安易に公共交通の在り方を左右するような議論がなされてしまうことの危険性は当地札幌でもしばしば考えさせられる問題です。
肝心なのは「声の大きさ」に惑わされないこと。
たとえ不合理、理不尽な意見であっても、いわゆる「地域の有力者」の声というのは罷り通りやすいものですが、公共交通の在り方はまずは利用者によって語られるべきもの。冷静かつ客観的な議論が粛々と進められるよう、我々も市民団体として役割を果たしていかねばとの思いを新たにするところです。(
鈴木周作)
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