【全国路面電車サミット2012】大会宣言(全文)

札幌LRTの会

2012年12月13日 22:48

大変遅くなってしまいましたが、先月開催された「第11回全国路面電車サミット2012 大阪・堺大会」で採択された大会宣言をこちらでもご紹介させて頂きます。 (札幌LRTの会・鈴木周作


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第11回全国路面電車サミット2012 大阪・堺大会
大会宣言

昨年3月11日の東日本大震災は戦後の成長文明に大きな警鐘を鳴らしました。一方でエネルギー環境問題の顕在化、急速な超少子高齢化社会の進展は、過度のクルマ社会から公共交通優先のまちづくりへの早急な転換を求めています。

クルマの利用がいくら便利な地域であっても路面電車など公共交通の必要性は揺らぎません。都市の成長と暮らしを考え、公共交通の将来のあり方やクルマのあるべき使い方を再認識しようという動きも全国各地で起きています。

しかし、現実は、クルマ社会の拡大は中心市街地の衰退を招き、クルマを利用しない、できない人たちにとって、日常生活そのものに支障を来し、買い物難民という言葉すら使われるようになってきています。また、今はクルマを日常的に使う人でも、気が付いたら買い物難民となっている時代もそう先ではありません。

環境負荷が小さく、人にもやさしい乗り物である路面電車は、これまで多くの人々の生活と関わり合いながら存在してきました。私たちはこれからも、これら路面電車を、鉄道、バス、自転車そしてクルマとの連携を深めながら活かすことで、人と環境にやさしい、希望に満ちた地域社会を未来へとつなげていかなければならないと感じています。

路面電車など公共交通を活かしたまちづくりは、一部の力だけでは実現しません。国による様々な支援施策が実施されてはいますが、公共交通網は年々、縮小しているのが実情であり、地域の活力を奪っています。この取り組みは、行政、事業者、利用者がお互いの立場を理解しつつ、三位一体の活動を続けてこそ果実を得るものです。
  
今大会の開催地で運行する阪堺電車阪堺線は地域の力と全国からの支援で存続することとなりましたが、その一方、存続の危機が叫ばれている地域公共交通は各地で枚挙にいとまはありません。効率的な経営が求められることはもちろんですが、事業の収支のみが論議され、その路線が地域に果たす役割が十分に論議されていないという実態もあります。

本日、私たちは改めて、人と環境にやさしく、私たちの生活に欠くことのできない路面電車など公共交通の役割とその意義を再確認し、次世代に誇れる持続可能な社会的インフラとして活かしていくことを誓います。


2012年11月17日

    全国路面電車愛好支援団体協議会
     全国路面軌道連絡協議会
     第11回全国路面電車サミット2012 大阪・堺大会 実行委員会

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