【札幌LRTの会】 ～札幌の市電・路面電車と公共交通～

異常に雪が少ない今冬の札幌ですが、昨日は久々に本格的な大雪。ようやく街の風景も冬らしくなってきました。
そんな中、地元に住んでいてもなかなかお目に掛かれない「ササラ電車」の走る姿を昨日はたっぷり（？）見ることができましたので写真と共にご紹介しましょう。
なお、電車事業所（車庫）の写真は全て敷地外（公道）からの撮影です。

朝の西4丁目電停。軌道にはササラで掃いたばかりの痕跡がくっきり。


資生館小学校前。昨晩は露天留置でしょうか？　雪とツララにまみれた電車がやってきました。


資生館小学校前から西4丁目方面行き電車に乗車。除雪自動車も緊急出動。雪の日には街じゅうで見られる光景です。


ササラ電車はもう車庫に戻ってしまったかな？…と諦めていたら突如「ザザザザッ！」と激しい音が。最新鋭（と言ってももう10年も経ちましたが）雪11号とすれ違いです。


慌てて次の電車事業所前で下車。するとすぐに雪11号が戻ってきました。配線の都合上、車庫に戻る電車は電車事業所前ではなく、ひとつ隣の中央図書館前からポイントを亘って入ってきます。


車庫の裏を回って留置線へ。構内除雪にはショベルカーも併用しているようです。


いつもの留置線に収まって今日はひと段落。。。


…と思いきや、再び動き始めました。これから構内除雪を始めるようです。


転線の為、電車事業所前の交差点手前まで出てきます。


職員さんの誘導＆ポイント操作で、一線ずつ手際よく除雪を繰り返していきます。けたたましいササラの回転音、モーターの唸りと共にチョロチョロと走り回るササラ電車。まるで昔の鉄道模型を見ているようです。


気がつくと他のササラ電車も車庫の外に出てきました。トラ塗りが特徴的な旧型車両・雪1号。足回りを見るとどうやらこの車両も出動したようです。


ササラ電車全員集合！　手前から雪11号、雪1号、雪3号、雪2号。この4台が冬の札幌を守っているのです。


4台揃って雪落とし作業。大きなハンマーで凍りついた足回りをガンガン！…と結構荒っぽい作業です。


その後、雪2号が構内裏側の除雪を済ませた後、工場のほうに入っていきました。次の出番に備えての点検でしょうか？
朝の激しい雪から一転、昼頃には穏やかな青空が広がっていました。


ササラ電車は冬季間、始発電車が走る前には毎朝必ず往復しているようですので、遠来の方は電車通りに宿を取って、朝4時頃に外に出ると見ることができるかも知れません。（もっとも私はこの時間に見に行った事はありませんが…）
一方、日中の運行は全くもって天候＆運次第。ハイブリッド試験車以上に出会う機会は少なそうですが、激しい雪が降り出した時には、ちょっと電車通りで足を止めてみるのも良いかも知れません。

可愛らしい小さな電車ですが、走る姿を目の当たりにするとその凄まじさに圧倒されます。電車好き、北海道好きの皆様には、機会があればぜひ一度、この迫力を体感して頂ければと思います。（鈴木周作）

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