【札幌LRTの会】 ～札幌の市電・路面電車と公共交通～

今夏も8/31（日）に開催された恒例「市電フェスティバル」。
天候にも恵まれ例年以上の大盛況だったようですが、その会場の隅にひっそりと停まっていた254号車のささやかな、でも実に嬉しい「改善」に目を留められた方はどれだけおられたでしょうか？


「乗車口に補助ステップを設置します」

御覧頂ければお分かりの通り、乗車口のステップを一段増やすことによって、お年寄りや幼児、足腰の弱い方でも電車に乗りやすくなるというアイディアです。
しかし、普通にステップを一段増やそうとすると大掛かりな改造が必要ですし、ステップ部分の欠き取りが大きくなり床面積が減少するなどの問題も考えられますが、この「補助ステップ」であれば比較的容易に追加装備することが可能ですし、床面積の減少もありません。
やや斜め気味の姿勢で昇ることになって動線は大丈夫なのかな？と一瞬思ったのですが、実際試してみると全く違和感なく、むしろ扉の脇の手すりを握って昇るには丁度良い配置であることも判りました。


こちらが未改造の乗車口。比べてみるとやはり高さが気になりますね。

勿論、バリアフリーという観点からは将来的にはノンステップ超低床車の導入が望まれますし、札幌市でも平成22年度に1両の導入目標が掲げられています。
しかし、目標はあくまで目標として、まずはすぐに出来る事から始める姿勢は大いに評価すべきでしょう。
これからも、このような乗客目線に立った施策をぜひ期待したいところです。

補助ステップ設置車両は9/16（火）から運行予定です。
（鈴木周作）

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