ささやかな配慮・・・「人に優しい市電」を目指して(鈴木周作)

札幌LRTの会

2005年11月05日 20:23



この電車の吊革、2〜3箇所おきに低く設定されているのがお分かりでしょうか?
高い方は従来通り成人男性が軽く握れる位。低い方は小柄な方でも楽に手が届く高さです。

「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」といった言葉が広く使われるようになり、誰にでも利用しやすい公共施設や乗り物などのカタチが真剣に模索されるようになった昨今、首都圏などの通勤電車ではこのような配慮が拡がりつつあると訊いた事がありますが、当地、札幌市電でも、いつのまにかこんな車両が走り始めていたんですね。
実は私も今日乗って初めて気付いたので、いつ頃から登場したものなのかは判りませんが、写真は240形という車齢40年超の旧型車ですから、勿論デビュー当時からこんな気の利いた配慮がなされていたはずもなく、比較的最近の改造と思われます。
では他の車両はどうなのかと、すれ違いざまに何台か覗いてみた限りでは、最新鋭の3300形も含めて、このような「二段式吊革」はまだ見当たらないようでした。

気をつけて見ていると、ささやかな改良や更新、補修が随所に施されているのに気付きます。
存続が決まった札幌市電・・・少しずつ「人に優しい市電」になりつつあるようです。
関連記事