【札幌市電 路線延伸の提案】ルート案【2】西2・3丁目案

札幌LRTの会

2005年12月14日 16:18

現在、札幌では路面電車の将来についての議論が展開されています。札幌市では、平成17年度から18年度にかけて、「さっぽろを元気にする路面電車検討会議」をたちあげ、ここで市電の具体的な将来像が話し合われています。そこでは、近い将来、既存路線の延長を視野に入れた議論が行われると考えられます。そこで札幌LRTの会では、かねて会の中で議論してきました札幌都心への延長案を3つにまとめ、提案することにしました。

【2】 西2・3丁目案(3丁目北行、2丁目南行)


(メリット)
・都心の商業地域を広く走行し、商業地域を中心とした街づくり効果が大きい(百貨店を中心とした都心の大型商業施設をほぼすべて連結する)。
・既存のバス路線を走行し、地下鉄・バスを合わせた公共交通体系を組むことができる。
・一方通行での走行など、全国に先駆けた札幌独自の工夫を示すことができる。
建設が難しい国道の走行区間が最短。
・駅前バスターミナル乗り入れを仮定すると、JR札幌駅直結が最も容易
・時計台前を走行し、観光効果、街の新たな看板としての効果も期待できる。

(デメリット)
・3案中延長距離が最も長く、建設費が最も高価(車輌費・昇降設備を除いて概算で35億円程度)
・一方通行での走行など、新機軸が多く含まれ、関係者との調整が最も多く必要
・南行路線のみ地下鉄東豊線と重複する。



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※3つの案に共通する考え方は以下の通りです。

1. 既存の市電路線を前提にこれを最大限活用する考え方から、路既存線を都心部へ延長し、都心部の街づくりと商業地域の活性化に資する案とする。
2. 1.により、札幌都心の二大商業地域である大通地区とJR札幌駅地区を路面電車で直結する延長案とする。あわせて、これにより、既存市電路線の利便性も高める。
3. JR札幌駅では、JRとのスムーズな乗り継ぎができるように駅への直結が可能な路線案に絞る。
4. 『路面電車活用方策調査』(平成11年度札幌市策定)等の、札幌におけるこれまでの路線延長に関する検討を踏まえる
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なお、3つの案にはそれぞれに長所・短所があり、今後の市民議論のためにも、当会では特に1つの案に絞って提案することはしないことにしました。したがって、3案の掲載順序は、当会が推奨する順序を示すものではありません。


【札幌LRTの会公式サイト】


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