【路線延伸問題】多数の御意見ありがとうございます

札幌LRTの会

2006年01月05日 23:17

札幌市電・JR札幌駅前延伸についての昨日の新聞報道を受けて、当会にもブログ、メール等を通じて多数のご意見をお寄せ頂き誠にありがとうございました。延伸に否定的な御意見や、疑問を呈される御意見もありましたが、それらも含めて「市民の声」として、ありがたく参考にさせて頂きたいと思います。

その上で、今後議論を進める上で誤解を招きませんよう、確認の意味も含めて申し上げます。また、新聞報道の内容と当会の主張・提言とは若干ニュアンスの異なる点もありますので、それについても御説明させて頂きたいと思います。

 1.目的は決して「市電存続」ではありません
 2.「まちづくり」の中での位置づけ
 3.あくまで一市民団体としての提案です
【1.目的は決して「市電存続」ではありません】

当会の主張・提言は決して「市電ありき」「延伸ありき」の議論ではなく、将来の札幌のまちづくり、特に都心商業地域の活性化を考えた時、その有効なツールとして路面電車/LRTを活用することができないか?というところからスタートしております。
これは「存廃問題」が浮上する以前から一貫して提唱し続けているところです。

その点、新聞報道を見る限りでは、「市電存続の為の延伸」といった側面が強調されているように思われますが、少なくとも当会の提案は必ずしもそれが目的ではない、ということを御理解頂ければと思います。
結果として都心部延伸の波及効果が既存路線の活性化にも繋がる可能性はありますが、目的はあくまで「都心のまちづくり」にあると考えています。



【2.「まちづくり」の中での位置づけ】

前述の通り、当会ではあくまで市電そのものではなく、将来の都心の「まちづくり」の在り方を考えて議論を進めております。
駅前/大通の二極分化や都心部の空洞化、高齢化、人口減少に伴う通勤通学の減少、渋滞や環境問題、交通事故の危険等、過度のクルマ依存からの脱却・・・等々。そんな中で、路面電車・公共交通を有効に活用した「歩行者が主役のまちづくり」を目指せないものか?というのが当会の提言です。
勿論、その主役は市民であり、沿道の商業者の皆様であって、そのような方々にとってメリットのあるものにしていかねばならないと考えております。

「クルマの邪魔になる」「景観を阻害する」「交通局の経営状況、市の財政状況では無理」といった反対の御意見も頂戴致しましたが、これらは市電のみを採り上げて論じるべきものではなく、例えば「渋滞・迷惑駐車を排除して歩行者中心の道路にしたら・・・?」等、総合的な「まちづくり」の観点から考えていかねばならないと思います。



【3.あくまで一市民団体としての提案です】

当会の提案はあくまで一市民団体として独自に検討を重ねたものです。

既に新聞等で報道されている通り、札幌市では本年2月開催予定の「さっぽろを元気にする路面電車検討会議」に向けて、たたき台としての「具体案」を提示する準備を進めていますが、当会としては現時点でこの「札幌市案」の策定には一切関与しておりません

ですので、市民団体としての当会への御意見は謹んで拝聴させて頂きますが、「札幌市案」への御意見について承る立場にはございませんことを御理解下さい。

また、公式サイト・ブログ等を通じて発信させて頂くあらゆる情報は、札幌市とは一切関連の無い当会独自の見解であることも御承知おき下さい。



最後になりましたが、皆様から頂戴する御意見は全てありがたく拝見致しておりますが、全てに個別のお返事を差し上げることは出来ませんことを予め御了承下さい。
また、恐縮ですがトラックバックを送信されましても、限られた時間の中では敢えて私共からトラックバック先にまで伺って御意見を承ることは出来ませんので、悪しからずご承知おき下さい。

今後とも「札幌LRTの会」の活動に更なる御支援を賜りますよう、よろしくお願い致します。


【札幌LRTの会公式サイト】


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