〜速報〜【さっぽろを元気にする路面電車検討会議・第4回会議】
本日開催された「さっぽろを元気にする路面電車検討会議」第4回会議について取り急ぎ御報告致します。
【1.路線延伸「札幌市案」は提出されず】
札幌市による市電延伸の具体案の提示は今回は見送られました。
事務局の説明によるとその理由として、
延伸ルートも含めたJR札幌駅前への延伸計画があたかも「既定方針」であるかのような本年年頭の一部新聞報道によって、多くの市民、関係者にあらぬ誤解を招いてしまったという事実があります。
札幌市、ならびに「検討会議」としては、
(1)当該記事で具体的に挙げられた延伸ルートは札幌市の方針とは何等関係のない市民団体独自の試案であること、(2)市民の意志を汲まず水面下で政策決定がなされることは有り得ないことを改めて確認した上で、そのような誤解を取り除く為にも、今回は都心活性化の観点からの路面電車の活用方策と、「検討会議」の位置づけや議論の進め方などについての再確認に立ち戻っての議論に時間を割いたもので、具体的な将来の路線、電停等の在り方については次回以降、改めて議論することになる見込みです。
(※但し「札幌市案」が次回会議に提出されるかどうかは現時点では不明)
【2.架線レス電車(バッテリー電車)導入の可能性】
交通事業管理者から大変興味深い報告がありましたので御報告します。
前述の通り「延伸方針」についてはあくまで今後の議論となりますが、もし仮にJR札幌駅前に路線を延伸する場合、景観上の配慮から
延長区間には新しい架線や支柱を設けず、「架線レス電車」を導入する方向で検討する意向が示されました。
具体的には、電車にバッテリーを搭載して(架線のある)既存区間走行中に充電、(架線のない)延長区間では放電によって走行するものを想定していると思われます。
このような技術は現在国内でも開発が進んでおり、走行実験も成功していると聞き及んでおりますが、国内ではまだ実用化された例はありません。コストや信頼性などの懸念もありますが、もし成功すれば画期的なこととして全国的に注目を集めることになりそうです。
「架線レス電車」については更に調査の上、追って御報告させて頂きたいと思います。
(鈴木周作)
【札幌LRTの会公式サイト】
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