新・ラッピング電車 (鈴木周作)
札幌市電の「最新鋭」3300形も遂にラッピング電車になりました。
電車でもバスでも、デザイン的に優れた(?)新鋭車両はとりあえず原色のまま残して、古い車両から順次ラッピングを纏っていくのが一般的なようですが、当地・札幌でもご多分に漏れず、ラッピング施策が始まった当初は俗に「200形」と呼ばれる昭和30年代製造の旧型車ばかりが塗り替えられていったようです。
その後、ラッピング車が増えるに従って、昭和60年代の高性能車「8500形」もその対象となり、昨年には6両全てがラッピング化されてしまいました。
そしていよいよ平成生まれの「3300形」です。
私の記憶ではこの形式のラッピングは今回が初めてだったと思います(間違っていたらゴメンナサイ(^^;)。今後はラッピング車がますます増殖していくのか? となると、おなじみ「緑色の3300形」も早晩見納め・・・って事にも?? ちょっと気になります。
ちなみに「最新鋭」と書きましたが、実は3300形は廃車になった旧型車の台車・機器を流用してボディのみ作り直したもので、その源流は昭和33年製造の330形にまで遡ります。純粋な意味での「新車」は、昭和63年製造の8521・8522号車を最後に久しく途絶えています。
ようやく元気になりつつある札幌市電。
待望の新車導入は果たしていつの日になるのでしょうか?
(参考文献:「札幌・市電の走る街」当会著/トンボ出版発行)
※厳密には「200形」は製造年次等によって210形・220形・230形・240形に分かれますが、ここでは総称として「200形」と記載しました。同様に「8500形」も8500形・8510形・8520形の総称として記載しました。詳細は上記参考文献をぜひご一読下さいませ(^^ゞ
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