【延伸問題】経緯と現況 ~北海道新聞記事より~

札幌LRTの会

2007年04月25日 00:08

少々遅くなってしまいましたが、先日の北海道新聞に札幌市電の延伸問題に関する記事が掲載されていましたのでご紹介させて頂きます。事の経緯や問題点が簡潔にまとめられていますので、いま一度、事実関係を整理する意味でもご一読をお勧め致します。
■もっと知りたい「札幌市電の延伸」 (平成19年4月14日掲載)
>>こちらを御覧下さい(北海道新聞社Webサイト)

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一部微妙な問題も含まれますので、ここでは論評抜きで、同記事を元に要点のみ整理しておきます。

●90年代後半、環境問題、高齢化対策等の観点から、札幌市電の延伸・ループ化など活用策が議論されたが、結論が出ないうちに2002年に収支が赤字に転落、存廃問題が浮上。

●上田文雄市長(03年就任)は市民議論を重ねた上で、05年2月に「まちづくりに不可欠」として存続を決断。

●存続決断を受けて設置された「さっぽろを元気にする路面電車検討会議」は、06年9月に「JR札幌駅に延伸すべき」との提言を提出。但し、北海道新幹線が延伸されたときの札幌駅駅舎の位置や都心部の再開発などを踏まえ、提言では具体的なルートには言及せず。

札幌商工会議所(札商)は、「地下鉄・地下通路(建設中)とルートが重なるJR札幌駅への延伸は無駄である」として延伸に反発。

●06年夏以降、札幌市は札商と話し合いを始めたが平行線。

●07年4月の市長選では、経済界・自民党が推す清治真人氏が「延伸反対、民営化検討」を掲げて立候補するも落選。延伸に前向きな上田市長が再選。

●上田市長は市長選のマニフェストで、「検討会議」の提言を踏まえて三年以内に延伸を決断、ルートを提示する考えを示す。再選後の記者会見でも、延伸を視野に議論を詰めていく考えをあらためて強調。

※以上、一部用語等を除き北海道新聞の記事を整理して紹介。(鈴木周作


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