【事故】「すすきの」電停に自動車が衝突

札幌LRTの会

2007年05月13日 15:25

電車とは直接関連の無い自動車事故ではありますが、札幌市電の電停で痛ましい事故が発生してしまいました。

北海道新聞の記事によると、5月12日午後7時5分頃、乗用車が「すすきの」電停の外壁に衝突、運転していた男性が死亡。電停にいた30人ほどの乗客に怪我人は無し。男性には持病があり、病死の可能性もあるとみて警察で調査中との事。お亡くなりになられた方には心よりお悔やみ申し上げます。


市電の始発・終着駅で地下鉄との接続駅、大歓楽街の玄関でもある「すすきの」電停は札幌では最も整備が行き届いた電停で、柵や上屋のほか、敷地全体を大人の膝上ほどの高さの頑丈な煉瓦積みの「壁」に囲まれており、見映えや利便性に加えて、乗降客の充分な安全も確保されています。



こちらは札幌市電の一般的な電停(写真は行啓通)。「すすきの」電停ほどの広さはありませんが、全電停に柵・上屋・安全島(プラットホーム)が設置され、一定の安全性は保たれています。



電停の整備状況は、都市や事業者によっても大きく異なります。写真は2005年に廃止された名鉄美濃町線の「徹明町」電停。柵も安全島もなく、道路上にペンキで描かれただけの「停留場」がごく最近まで存在していました。探せば今でも他の街にはこういう電停が残っているかも知れません。

事故について憶測での言及は差し控えますが、乗降客に怪我人が出なかったことについて、このような電停の構造とも併せてご理解頂ければと思います。(鈴木周作


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