【新刊】「鉄道の未来予想図」(土屋武之著・実業之日本社刊)
こんばんは。Web管理担当・鈴木周作です。
今回は本業の宣伝で失礼致します。
鉄道ライター土屋武之氏の新刊の挿絵・カバー絵を担当させて頂きました。
題して「鉄道の未来予想図」。
「鉄道版LCC」や「未来型ブルートレイン」、「日韓国際列車」など、土屋氏が想像する近未来の鉄道の姿を「架空ルポ」の形で綴った作品です。
いずれも実在の計画に基づいたものではなく、いわば「SF」として夢を語った内容ですが、著者の豊富な鉄道知識と入念な考証による裏付けもあって、不思議なリアリティを感じさせる読み物に仕上がっています。
当地・札幌に関するものでは、「もしも札幌市電にDMVが導入されたら…?」というお話が掲載されています。
市電にDMV…と言えば、今から10年近く前の「存廃議論」の頃に、アイディアとしてはしばしば語られていたものですが、一方で、そもそも全線併用軌道の札幌市電にわざわざDMVを走らせる意味があるのか?という点で疑問を感じられていた方も多いかと思います。
更に言えば、「DMVを用いて軌道延伸せずにループ化を…」というアイディアも、正攻法(?)での路線延伸・ループ化が決まった今となっては現実味の乏しいものになってしまいましたが、この本に綴られた「土屋案」には、「成程、そういう方法ならアリかも!?」と考えさせられる部分がありました。
他に路面電車/LRT関連では、在阪某社での信用乗車方式などすぐにでも実用化できそうなものもありますし、趣味的には首都圏某所でのバッテリートラム導入というのも興味深いお話です。
挿絵は章毎に1点ずつ全9点。
制作前に原稿を全て拝読し、土屋氏の描く夢に一緒に乗らせて頂くような形で私も楽しみながら描かせて頂きました。
書店等でお見かけの際はぜひ御覧頂ければ幸いです。
全国書店で発売中。四六版208頁・1470円(税込み)
実業之日本社発行 (ISBN978-4-408-11000-4)
(
札幌LRTの会/イラストレーター鈴木周作)
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