【数字でみるLRT/路面電車】札幌市電・過半数が存続支持

札幌LRTの会

2007年04月09日 00:03



少々古いデータですが、存廃問題が取り沙汰された当時の市民アンケートの結果です。その後、市当局に有識者、市民を交えた「市電フォーラム」等での議論が繰り返された末、最終的には平成17年2月に「存続~活用」の方針が決定されたのはご承知の通りです。
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■今後の路面電車の方向性に関する意識
あなたは、札幌市の路面電車について、どのようにお考えですか。最も近いと思うものに1つだけ○をつけてください。

【存続させるべき:54.4%】
・歴史があり、街のシンボルになっている交通機関なので、存続させるべき  24.6%
・将来路線を環状化したり延伸するなど、市民全体の乗り物として活用できる交通機関なので、存続させるべき 15.9%
・環境に優しく、高齢社会に適したまちづくりに充分に活用できる交通機関なので、存続させるべき 13.9%

【廃止すべき/廃止やむなし:33.9%】
・事業として採算がとれないのであれば、廃止してバスに代替するのもやむを得ない 25.6%
・バスの方が路線をいろいろと設定できるので、廃止してバスに代替するべき 4.7%
・自動車走行の妨げになるので、廃止してバスに代替するべき 3.6%

【上記以外:11.8%】
・わからない 6.3%
・その他 2.8%
・無回答 2.7%

(回答数4.923)

【出典】札幌市役所 市民の声を聞く課 平成14年度第2回市民アンケート
http://www.city.sapporo.jp/somu/shiminnokoe/citi_enq/h1402/02theme.pdf
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「行政当局の独断によって存続が決定された」と主張する勢力もあるようですが、アンケートの結果を見る限り(勿論その他の要因も含めた総合的な判断によるものですが)、市電の存続は民意を汲んだ決定であったと考えられそうです。(鈴木周作


【札幌LRTの会公式サイト】


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