【バッテリートラム】「Hi-tram」いよいよ札幌到着!
本ブログでも度々ご紹介している「ハイブリッド市電」こと
バッテリー駆動式・架線レス低床路面電車(LRV)試験車両のうち、鉄道総合技術研究所(鉄道総研)開発の
「Hi-tram(ハイ!トラム)」が、本日、札幌市電・電車車両センターに搬入され、報道公開されました。
偶然ながら搬入直後から報道公開までを目撃することができましたので、その模様をご報告致します。なお、
写真は全て敷地外(公道)から撮影したものです。
【14:01】私が見付けた時はどうやらトレーラーから降ろされた直後だったようです。
【14:23】梱包を解いて、パーツを取り付けて…。新しいパソコンを買った時みたいですね(笑)
【14:32】パンタグラフ上昇! 車両に生命が吹き込まれた瞬間です。車庫の中では札幌名物ササラ電車、人気者M101号が新しい仲間を見守っていました。
【15:01】いよいよ動きました!! しずしずと車庫の奥へと入っていきます。
【15:04】車庫裏に出てきたところ。特徴的な台車カバーの様子が分かります。
【15:06】反対側から。台車部分のみ高床、ドア間が低床であることが窓の高さからも分かります。
【15:17】裏山から俯瞰。屋根上には四角い機器類がぎっしり。
【15:43】報道公開中。新聞やTVの取材クルーが多数訪れていました。
【15:54】雪虫舞う晩秋の夕刻、「ハイ!トラム」もさぞ北国の寒さが身に沁みた事でしょう…などと書くとあまりにもベタですが、事実、北海道の冬の厳しさにバッテリーシステムが耐えられるか否かも重要な試験項目であると訊いています。同じく試験運行が行われる川崎重工の
「SWIMO」共々、ぜひとも良好な成績で実用化へのメドをつけて頂きたいものです。
その他、気付いた事をいくつか。。。
■警笛として札幌市電標準の「チロリロリロリ~ン♪」の電子チャイムが搭載されていました。
■フロントガラス下の横長の赤ランプはブレーキランプでしょうか? これも札幌市電3300型と同様の装備です。
■先の鉄道総研での報道公開時(
>>10月26日付け当ブログ記事参照)には見られた正面ヘッドライト間のJRマークは外されていました。
■バッテリーの冷却用でしょうか? 「ブォ~~ン」という送風機の音が絶え間なく響いていました。他の交通機関や周囲の環境音と比べて特段耳障りというほどではありませんが、従来の市電車両には無かった種類の音です。
(鉄道に興味のある方でしたら、JRの電気機関車のような音…と言えばお分かり頂けるでしょうか?)
なお、当該車両は営業運転を伴わない試験用の特殊車両であり、その性格上、見学等が制限される可能性もあります。ですので、無理な見学の要請や、車両や試験についての関係各所への不用意な問い合わせ等はなさらないほうが賢明かと思います。
繰り返しになりますが、本ブログの写真はあくまで
偶然見掛けた光景を敷地外(公道)から撮影したものであることを御理解頂ければ幸いです。
この車両の成否が札幌市電の将来にも少なからず影響を及ぼすかも知れない重要な試験。成功裏に終わる事を祈りつつ、私達も温かい目で見守っていきたいと思います。(
鈴木周作)
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※バッテリートラムの概要、ならびに札幌市電で試験運行が行われる経緯等は、以前当ブログでもご紹介させて頂きましたので、併せてご参照願えれば幸いです。
>>【市長定例会見】バッテリー低床車(LRV)11月から走行実験(07.7.11up)
>>【鉄道総研】バッテリートラムいよいよ報道公開(07.10.26up)
>>【鉄道総研】バッテリートラムいよいよ報道公開(続)(07.10.27up)
【札幌LRTの会公式サイト】
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