【札幌LRTの会】 ~札幌の市電・路面電車と公共交通~
【川崎重工】バッテリートラム「SWIMO」来春から受注開始
札幌LRTの会
2007年12月15日 00:48
川崎重工業(株)が開発した「ハイブリッド市電」ことバッテリー駆動式低床路面電車(LRV)
「SWIMO(スイモ)」
。まもなく札幌市電の営業路線での走行実験が始まる予定ですが、開発元では早くも来春から量産車の受注活動を開始する方針であることが報道されました。
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川崎重工 次世代型路面電車 来春から受注開始 ニッケル水素電池搭載、初の商用化
(フジサンケイビジネスアイ 07.12.13配信)
※以下、太字は上記報道からの引用です。
「■省エネや渋滞緩和に期待
川崎重工業は12日、来春からニッケル水素電池で動く次世代型低床路面電車「SWIMO(スイモ)」=写真=の受注活動を始めることを明らかにした。先月試作モデルを公表したばかりだが、環境保全や都市の渋滞緩和などの観点から国内外で引き合いが急増しているという。
ニッケル水素電池を搭載した路面電車の商用化は世界で初めて。2010年度までに播磨工場(兵庫県播磨町)に車両、ニッケル水素電池それぞれの製造設備を設け、量産に乗り出す考えだ。
~中略~
車両生産は、播磨工場内の空いた工場建屋を活用する方針で、兵庫工場(神戸市)で主要部品を生産し、播磨工場で完成品に組み立てる。
ニッケル水素電池は現在、明石工場(兵庫県明石市)、兵庫工場にそれぞれテスト向けの小規模な製造設備を持つが、量産は播磨工場で実施する計画だ。
当初は年間150~300両規模で生産し、価格は3両1編成で2億5000万円から3億円を想定している。」
元々、導入先を札幌市電に絞って開発されたものではありませんし、純然たる研究機関である(財)鉄道総合技術研究所(鉄道総研)の開発による「Hi-tram」とは異なり、早期に商用化されるのは当然の流れと言えましょう。しかし「年間150~300両」という生産規模は現在の国内需要を考えるとかなり大きな数字であり、海外も含めて実際どの程度の受注に繋がるのか、また将来、量産効果が価格や性能等にどのように反映されていくのかが注目されます。
勿論、私達にとってはこの「SWIMO」が札幌市電の次世代標準車として採用されるか否かも大いに気になるところ。今冬の走行実験も含めて、今後の進展を関心を持って見守っていきたいと思います。(
鈴木周作
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※バッテリートラムの仕組みや、札幌での走行実験に至る経緯などを整理したコンテンツを当会公式サイトに公開致しました。宜しければぜひご一読下さい。
>>【札幌LRTの会】だれでもわかるハイブリッド/バッテリートラム
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※過去のバッテリートラム関連ブログ記事(主なもののみ)
>>【バッテリートラム】「Hi-tram」営業路線で走行開始(07.11.23up)
>>【バッテリートラム】鉄道総研vs川崎重工 各々の特徴は…?(07.11.20up)
>>【川崎重工】バッテリートラム「SWIMO」試験車報道公開(07.11.19up)
>>【バッテリートラム】「Hi-tram」いよいよ札幌到着!(07.11.5up)
>>【鉄道総研】バッテリートラムいよいよ報道公開(続)(07.10.27up)
>>【鉄道総研】バッテリートラムいよいよ報道公開(07.10.26up)
>>【市長定例会見】バッテリー低床車(LRV)11月から走行実験(07.7.11up)
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