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【札幌LRTの会】 ~札幌の市電・路面電車と公共交通~ › 札幌市電の話題 › 【札幌市電】平成18年度乗車人員は「微減?」「堅調?」

2007年06月07日

【札幌市電】平成18年度乗車人員は「微減?」「堅調?」

札幌市電の乗車人員が減少に転じたと報道されましたが、前年比で僅かに159人の減。一方、前々年比では1,000人以上増の高水準を保っていることを見落とすわけにはいきません。

■札幌市電の一日平均乗車人員
平成18年度 : 21,279人(前年比159人減)
平成17年度 : 21,438人(前年比1,211人増)
平成16年度 : 20,227人(前年比104人減)

平成17年2月の存続決定を受けて、札幌市では将来的な路面電車の活用方策の検討を進める一方、既存路線の活性化を目指し様々な施策を展開してきました。その結果が平成17年度の「前年比1,211人増」に現れていると考えられます。平成18年度は減少に転じたとはいえその数字は極僅かで、ほぼ前年度の水準を維持していると言って差し支えないかと思います。

数字は勿論ひとつの指標ではありますが、微々たる増減に一喜一憂しては単なる数字遊びになってしまいます。断片的な報道と憶測のみに頼ることなく、冷静に情勢を見極める必要がありましょう。

あくまで個人的見解ですが、札幌市電の需要は引き続き「堅調」であると私は解釈しています。(鈴木周作


【参考】北海道新聞社Webサイト

『札幌市営地下鉄、3年連続乗客増 日ハム、乗り放題切符効果(06/05 07:57)
札幌市営地下鉄の二○○六年度の一日平均輸送人員が、前年度比0・9%増の五十七万四千八百五十三人となり、三年連続で増加したことが四日、同市交通局のまとめで分かった。
 ~中略~ 一方、市電は二万千二百七十九人で前年度比0・7%減。十年ぶりに増加となった前年度から再び減少に転じた。 』
※太字は同記事より引用

【参考】当会ブログ 2007年03月26日「【数字でみるLRT/路面電車】札幌市電・需要は微増傾向?」


【札幌LRTの会公式サイト】



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Posted by 札幌LRTの会 at 13:41 │札幌市電の話題
この記事へのコメント
統計学では1%と5%を有意差検定に使っていますから、1%以下であれば
有意な差とはみなされないでしょう。一昨年から昨年の増は5%を越えていますからこれは明らかに増えたといえます。
Posted by 臼井 寛 at 2007年06月07日 19:08
 早川です。
 ちょっと古いデータですが、「年鑑 日本の鉄道'07」(鉄道ジャーナル社刊)所載の民鉄主要統計(2004年度版)から、路面電車企業体の「一日1km当たり平均通過人員」(いわゆる「輸送密度」)をピックアップしてみました。

札幌市交  … 6,024人   函館市交  … 5,050人
東京都    … 11,780人  東急世田谷 … 25,191人
豊橋鉄道  … 3,474人   富山地鉄  … 4,245人
万葉線    … 1,237人   京福嵐山  … 6,686人
京阪大津  … 8,815人   阪堺電軌  … 4,262人
岡山電軌  … 3,513人   広島電鉄  … 14,998人(軌道区間のみ)
伊予鉄松山 … 4,077人   土佐電鉄  … 2,902人
筑豊電鉄  … 6,340人   長崎電軌  … 15,359人
熊本市交  … 7,347人   鹿児島市交 … 7,959人

 この18企業体を並べてみると、札幌市は10番目。まずまず健闘している数値ではないかと思います。もっとも、各企業体の中では路線によってはかなりバラツキがあると見られますし、ナラシで見た数値で比較するのはちょっと公平ではないのかも知れませんが(土佐電も、高知市内区間だけならまだまだ輸送密度が高い筈です)。

札幌市電は充分に「活きている」公共交通機関です。 
Posted by 早川 淳一 at 2007年06月07日 23:37
臼井さん、早川さん、早速のフォローありがとうございます。
更に遡って乗車人員の推移を確認してみました。

■札幌市電の一日平均乗車人員
平成18年度 : 21,279人(前年比159人減)
平成17年度 : 21,438人(前年比1,211人増)
平成16年度 : 20,227人(前年比104人減)
平成15年度 : 20,331人(前年比1,051人減)
平成14年度 : 21,382人(前年比1,558人減)
   ※平成14年度より赤字転落
平成13年度 : 22,940人(前年比61人減)
   ※平成13年12月「交通事業改革プラン」において
    「存廃を含めたあり方の検討が必要」と提唱

こうして見ると平成14~15年度の下落が大きく、確かにここだけを採り上げれは事業存続に懸念を抱かれるかも知れませんが、長い目で見れば平成16年度で減少傾向にある程度の歯止めが掛かり、平成17年で大幅に回復、平成18年はほぼ前年度水準を堅持…と見て取れます。
少なくとも、平成14~15年度の「減少」と、平成18年度の「減少」は全く異質のものであることは一目瞭然です。

もうひとつ、驚いたのは「存廃議論」が浮上したのが赤字に転落した平成14年度以降ではなく、僅かながら黒字を計上していた平成13年度だったということ。公共交通にとって「廃止」はあくまで最終手段であって、まずは需要喚起、経費削減等の努力をするのが当然の事と言えましょう。にも関わらず、事業維持の努力を促す前に安易に廃止を提案、しかも、その後の情勢の変化を無視し、この平成13年度「改革プラン」を根拠に今だ市電活用に異を唱え、廃止さえ主張し続ける勢力があることには驚きを禁じえません。
Posted by 札幌LRTの会・鈴木周作 at 2007年06月09日 13:59

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