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2009年12月23日
【北陸訪問記】えちぜん鉄道の新しい車庫(福井)
大阪行きのJR北陸本線・特急「サンダーバード」で富山を後に。
九頭竜川を渡りいよいよ福井に差し掛かる頃、車窓左手にえちぜん鉄道の真新しい車庫が見えてきました。
(訪問日:平成21年12月9日)
九頭竜川を渡りいよいよ福井に差し掛かる頃、車窓左手にえちぜん鉄道の真新しい車庫が見えてきました。
(訪問日:平成21年12月9日)
昨年10月「路面電車サミット福井大会」出席の為、会長・副会長以下メンバー有志で訪れた時はまだ建設途中だったのですが、今では多数の電車で埋まってすっかり活気に溢れ、あれだけ広く感じた更地がむしろいささか手狭にさえ見えるようになっていました。
福井口駅構内と、電車のいなくなった旧車庫。
今のところ旧施設の解体・撤去などは行われていないようです。
ちょうど福井行きの電車が発車したところでした。
この新車庫建設、実は福井駅周辺の整備新幹線&連続立体交差(高架化)工事の一環との事。
すなわち、新しい高架線が完成すると旧車庫に電車を入れる事ができなくなってしまう為、その「移転補償」として建設されたのだそうです。
ちなみに、福井駅構内の新幹線高架橋も「在来線の高架化工事と併せて施工した方が安上がり」との理由で既に建設済み。肝心の北陸新幹線・金沢~福井間開業のメドは未だ立っていないものの、新幹線開業まではその高架線をえちぜん鉄道が使用する計画とか。
更に言えば、時折話題になる三国芦原線(福井~三国港間)のLRT化・福井鉄道との乗り入れ構想というのも、やはりこの「新幹線&高架化」の枠組みと関連すると言いますから、その柔軟かつ合理的な発想には「なるほど!」と感心する事しきりです。
このあたりの発想、やはり先輩格の富山ライトレールの事例が大いに影響しているように思われます。
当地・札幌でも新幹線誘致は盛んに語られてはいるものの、正直「ともかく新幹線さえ来れば…」といった、いささか受動的な話に終始しているような気もします。
したたかに…と言うと語弊があるかも知れませんが、新幹線開業というチャンスをいかに街づくりに活かしていくか?といった視点がもっと必要ではないかと、富山・福井の事例を見るにつけ思うところではあります。
御参考までに現役時代の旧車庫の様子も少々。
いずれも平成20年10月19日、えちぜん鉄道5周年記念イベントの際の撮影です。
えちぜん鉄道の話題はもう少し続けさせて頂く予定です。
(鈴木周作)
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Posted by 札幌LRTの会 at 21:40
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