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2005年08月08日
時代遅れとなった駅前通り再開発計画
駅前通地下道建設に伴う計画では今の中央に大木を植えた現在の状態を維持したもので、発想から10年以上経った今では将来を何も考えていない、土木工事先にありきの時代遅れの構想であり再検討が必要だと思う、駅前通振興会の御心配も真に核心をついた憂慮すべき問題だと思う。
時代遅れと言っているのは、真中にある大木を残すことである。木が3列あルことで非常に静的Staticになってしまうことだ。これは金融街FinancialDiscrictならこれで良いのだが、大衆が来る所ではないからで、大蔵省の護送船団方式で銀行生損保、政府系金融機関、信金金庫100社以上を数える店がビッグバンで半数以下に、しかもIT化のため目抜き通りに店を構える必要はない状況だ。従って駅前通は商業街MarketStreetで行くべきである。現に日本生命ビルは事務所ビルは道庁側に、その後を商業ビルに建替え工事を始めた。既に有力地権者は解っているのだ。商業街で行くなら地下道だけでは駄目な事ははっきりしている、動的なDynamicな動線がなければならない。サンフランシスコのマーケットストリートは4段5段に活用している。地下鉄の上にLRTを入れ、札幌は地下道、その上に路面電車、トロリーバス、バス、タクシー、業務用車を入れている。人間は350m歩いたらイヤになるというのは欧米の学会では定説である。地下鉄は大量高速輸送機関で駅間隔は1000m、商業街で行くなら只歩けでは通用しない、欧米では路面電車を入れているのが唯一の解決策として、この四半世紀で25カ国87都市で開業
しており、07年までに29都市が開業する。日本は4都市が赤字を理由に廃止されている。
グランドホテルの不振が伝えられているが、あそこまで歩いて行く距離ではないし、タクシーに乗るには中途半端、狸小路も
不振を伝えられて久しいが、同様な位置にあるからだ。
札駅が一人勝ちなのはエスカレーターやエレベーターの完備した商業ビルが上に拡大したからだ。あそこで金も気力も使ってしまって何処にも行けなくなってしまうからだ。駅を下りたら乗ってみたくなるような電車が待っている仕掛けが必要だ。
もう一つの視点は目抜き通りとしての使命だろう。
札幌は道都であり、政令都市になってから道との関係ははっきりしないが、道民の都である。その目抜き通りだから道民が一生に一度で良いからパレードしたいと思わせるハレの舞台が必要だ。月に一度くらいパレードをやって人を集める仕掛けを作らないと第1級の商業街になれないだろう。甲子園で優勝しても道都でパレードする所がない。
よさこいだって優勝チームは駅前通りをパレードすべきである。
一等地に木を植えて、ベルリンの真似してリンデンバウムを植えると言っているが、両側の並木は邪魔にはならないし必要だ、真中の木では人は来ない。見通しの効く通りこそ大都市の顔である。商業街はいかに人を寄せるか半端でない努力が必要。唯一出店しているブランド店ベネトンもFinalSaleの看板が出ている。残念ながら歩いているのはビジネスマンばかりだ。
真中の木を植えるために、地下道がいかに犠牲になっているかしらない人が多い、その為に地下の天井高さが2.5mくらいになってしまう事だ。大木を支える為にV字型に土かぶりを取る為にトンネル天井の中心が最も低くなるからだ。それで圧迫感を緩和し様として明り取りを所々に設け、一種の排気口で蓋はしないようだ。木は間隔を置いて植えられているのでその間に明り取りを出そうというのだが、極めて南国人の発想だ。冬の事は考えていないのではないか、北方圏ではストレイトな煙突は作らない、温度差50℃もあるから緩和策が必要、積雪があるからその対策が必要。夏は木の葉で覆われるから空は見えない、秋には枯葉が落ちてくるからその対策。雪には融雪対策、明り取りから空が見えるのは僅かであろう。おまけにそこから爆弾でも投げ込まれたら大惨事は目に見えている。このような計画は世界的に見ても例のない工事だ。工学的にはアーチ型が最も安く堅牢なのは紀元前から知られている人類の知恵だ、木を止めれば直ちに解消する。この通りを活用するには電車にバスタクシー、業務用車を入れるとするとマン中の木は要らない、もっと幅員があるのなら別だが百害あって益なしと言えよう、
まだまだ言いたい事があるが今日はこの辺で。臼井
しており、07年までに29都市が開業する。日本は4都市が赤字を理由に廃止されている。
グランドホテルの不振が伝えられているが、あそこまで歩いて行く距離ではないし、タクシーに乗るには中途半端、狸小路も
不振を伝えられて久しいが、同様な位置にあるからだ。
札駅が一人勝ちなのはエスカレーターやエレベーターの完備した商業ビルが上に拡大したからだ。あそこで金も気力も使ってしまって何処にも行けなくなってしまうからだ。駅を下りたら乗ってみたくなるような電車が待っている仕掛けが必要だ。
もう一つの視点は目抜き通りとしての使命だろう。
札幌は道都であり、政令都市になってから道との関係ははっきりしないが、道民の都である。その目抜き通りだから道民が一生に一度で良いからパレードしたいと思わせるハレの舞台が必要だ。月に一度くらいパレードをやって人を集める仕掛けを作らないと第1級の商業街になれないだろう。甲子園で優勝しても道都でパレードする所がない。
よさこいだって優勝チームは駅前通りをパレードすべきである。
一等地に木を植えて、ベルリンの真似してリンデンバウムを植えると言っているが、両側の並木は邪魔にはならないし必要だ、真中の木では人は来ない。見通しの効く通りこそ大都市の顔である。商業街はいかに人を寄せるか半端でない努力が必要。唯一出店しているブランド店ベネトンもFinalSaleの看板が出ている。残念ながら歩いているのはビジネスマンばかりだ。
真中の木を植えるために、地下道がいかに犠牲になっているかしらない人が多い、その為に地下の天井高さが2.5mくらいになってしまう事だ。大木を支える為にV字型に土かぶりを取る為にトンネル天井の中心が最も低くなるからだ。それで圧迫感を緩和し様として明り取りを所々に設け、一種の排気口で蓋はしないようだ。木は間隔を置いて植えられているのでその間に明り取りを出そうというのだが、極めて南国人の発想だ。冬の事は考えていないのではないか、北方圏ではストレイトな煙突は作らない、温度差50℃もあるから緩和策が必要、積雪があるからその対策が必要。夏は木の葉で覆われるから空は見えない、秋には枯葉が落ちてくるからその対策。雪には融雪対策、明り取りから空が見えるのは僅かであろう。おまけにそこから爆弾でも投げ込まれたら大惨事は目に見えている。このような計画は世界的に見ても例のない工事だ。工学的にはアーチ型が最も安く堅牢なのは紀元前から知られている人類の知恵だ、木を止めれば直ちに解消する。この通りを活用するには電車にバスタクシー、業務用車を入れるとするとマン中の木は要らない、もっと幅員があるのなら別だが百害あって益なしと言えよう、
まだまだ言いたい事があるが今日はこの辺で。臼井
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Posted by 札幌LRTの会 at 11:22
│意見・提言
この記事へのコメント
僕は駅前通りのあの並木が好きなのですが…札幌は緑が多くていい街だなーと思わせるシンボル。それは地元関西から遊びに来ていた昔も、札幌に住んでいる今も変わりません。
確かにLRTは欲しいですが、それよりも大きく育った木を守ろうとする札幌の気質が僕は好きです。開発優先論には、ちょっと賛成できません。
確かにLRTは欲しいですが、それよりも大きく育った木を守ろうとする札幌の気質が僕は好きです。開発優先論には、ちょっと賛成できません。
Posted by ゲスト at 2005年08月26日 02:53
<土木工事先にありきの時代遅れの構想であり再検討が必要
↑なんか強引 コンクリートジャングルに木を残すのは素敵なことだと思っているので、、、
強引に路面電車を通す考え方のほうが、公共事業優先的で乱暴に感じます。
↑なんか強引 コンクリートジャングルに木を残すのは素敵なことだと思っているので、、、
強引に路面電車を通す考え方のほうが、公共事業優先的で乱暴に感じます。
Posted by ゲスト at 2005年08月31日 02:01
内海さん、N.yさん、貴重な御意見ありがとうございます。
駅前通地下歩行空間の整備と、それに伴う地上の整備(並木の処遇や路面電車の延伸も含めて)につきましては、多くの方々がそれぞれの意見をお持ちでしょうし、それぞれの立場から率直な意見が交わされるのは有意義な事と思います。
ただ、ひとつだけ申し上げられるのは、残念ながら地下歩行空間の整備に関する情報が非常に少なく、具体像が掴みにくい・・・
例えば、現在の計画では地下歩道の真上中央に並木を植える為に相当の厚さの土被りを設ける必要があり、なおかつ真下を地下鉄が通っている為に深さの制約もあり、地下歩道の天井は軽く背伸びすれば届くほどの低さになってしまいます。一方で、札幌市の構想ではこの地下空間を憩いの場として、イベント等に活用する・・・等とも述べられていますが、
実際問題として、先述の通り天井が低く圧迫感のある狭い空間が「憩いの場」になり得るのか?との疑問も地元から呈されています。
更に言うなら、本年2月、上田市長が市電存続を決定し、路線延伸等の可能性について検討するとの方針を発表したにも関わらず、地下歩行空間整備計画は将来の市電延伸計画への考慮がないまま進められており、地下構造物の強度や地上構造物(換気塔、採光窓など)の配置によっては将来の市電延伸に際して、莫大な再工事(=二重投資)が必要になるのではないか?との懸念もあります。
また、並木につきましては、札幌のシンボルとして愛着を持っておられる方が多い一方、沿道の商業者の方の中には、並木によって見通しが利かなくなり、商業街としての駅前通りの活性化の阻害要因になっていると考えている方がおられるのも事実です。
勿論、「緑の多い美しい街にしたい」との思いは共通だと思いますが、その方法論として、現状のような中央分離帯の並木が良いのか?それとも違った配置の仕方が良いのか?・・・といった問題は、情緒論に留まらず将来を見据えた「まちづくり」の中で議論されて然るべき事と考えます。
これらの内容は、今まで残念ながらあまり語られてはいなかったように思われます。
ですので、いきなり「並木は要らない!」などと言うと非常に乱暴に聞こえてしまうかも知れませんが、臼井会員の発言は、このような事柄に対するひとつの問題提起・・・と捉えて頂ければ思いますが、如何でしょうか?
末筆になりましたが、今後とも私共「札幌LRTの会」の活動に温かい御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
(Web管理担当:鈴木周作)
駅前通地下歩行空間の整備と、それに伴う地上の整備(並木の処遇や路面電車の延伸も含めて)につきましては、多くの方々がそれぞれの意見をお持ちでしょうし、それぞれの立場から率直な意見が交わされるのは有意義な事と思います。
ただ、ひとつだけ申し上げられるのは、残念ながら地下歩行空間の整備に関する情報が非常に少なく、具体像が掴みにくい・・・
例えば、現在の計画では地下歩道の真上中央に並木を植える為に相当の厚さの土被りを設ける必要があり、なおかつ真下を地下鉄が通っている為に深さの制約もあり、地下歩道の天井は軽く背伸びすれば届くほどの低さになってしまいます。一方で、札幌市の構想ではこの地下空間を憩いの場として、イベント等に活用する・・・等とも述べられていますが、
実際問題として、先述の通り天井が低く圧迫感のある狭い空間が「憩いの場」になり得るのか?との疑問も地元から呈されています。
更に言うなら、本年2月、上田市長が市電存続を決定し、路線延伸等の可能性について検討するとの方針を発表したにも関わらず、地下歩行空間整備計画は将来の市電延伸計画への考慮がないまま進められており、地下構造物の強度や地上構造物(換気塔、採光窓など)の配置によっては将来の市電延伸に際して、莫大な再工事(=二重投資)が必要になるのではないか?との懸念もあります。
また、並木につきましては、札幌のシンボルとして愛着を持っておられる方が多い一方、沿道の商業者の方の中には、並木によって見通しが利かなくなり、商業街としての駅前通りの活性化の阻害要因になっていると考えている方がおられるのも事実です。
勿論、「緑の多い美しい街にしたい」との思いは共通だと思いますが、その方法論として、現状のような中央分離帯の並木が良いのか?それとも違った配置の仕方が良いのか?・・・といった問題は、情緒論に留まらず将来を見据えた「まちづくり」の中で議論されて然るべき事と考えます。
これらの内容は、今まで残念ながらあまり語られてはいなかったように思われます。
ですので、いきなり「並木は要らない!」などと言うと非常に乱暴に聞こえてしまうかも知れませんが、臼井会員の発言は、このような事柄に対するひとつの問題提起・・・と捉えて頂ければ思いますが、如何でしょうか?
末筆になりましたが、今後とも私共「札幌LRTの会」の活動に温かい御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
(Web管理担当:鈴木周作)
Posted by 札幌LRTの会 at 2005年09月01日 11:56