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2010年03月26日
【札幌市電・延伸問題】最近の話題など

私事ですが、本業の都合でここ2カ月ほど会の例会にも出席できず、いささか情報に疎くなってしまっていたのですが、その間も「延伸問題」にはさまざまな動きがあったようです。
メディアの報道と会員からの報告を元に、極々簡単ではありますが最近の話題をいくつか御紹介させて頂きます。
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■市電延伸 候補3地区に絞り込み
既報の通り、(1)JR札幌駅方面、(2)JR苗穂駅方面、(3)JR桑園駅・市立札幌病院方面、(4)山鼻南地区の4案が検討されていた市電延伸先。
そのうち、将来の需要の落ち込みが大きいとして、まずは(4)山鼻南地区が候補から除外されました。
詳細は下記リンク先のニュースサイトを御参照下さい。
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>>札幌市電:延伸、都心・創成川以東・桑園の3地域対象に検討 /北海道
(毎日新聞社Webサイト・10.03/03)※PC用
『◇市、議会委員会で報告 黒字には「運賃値上げ」も
札幌市中心部を走る路面電車(市電)の延伸について、市は「都心地域」「創成川以東地域」「桑園地域」の3地域を対象に具体的な検討を進める方針を示した。2日の市議会財政市民委員会で報告した。ただ、現状のまま延伸しても赤字解消など安定経営は困難として、運賃値上げと経営合理化を合わせた議論が必要としている。
市は、06年実施の交通需要調査の結果を基に利用客見込みなどシミュレーションした結果、(1)JR札幌駅周辺の「都心地域」(2)「都心地域」からJR苗穂駅周辺の「創成川以東地域」(3)JR桑園駅周辺の「桑園地域」の3地域が妥当と判断。当初候補に挙がっていた中央区山鼻南地区は将来の需要の落ち込みが大きいと判断され、除外された。
各候補地域への延伸費用は48億~56億円。運賃の10~15%値上げと、人件費など経常費用の10~15%削減で、収支均衡か黒字化が可能と見込む。
市は、来年度以降に外部委員でつくる第三者委員会や市民フォーラムなどで意見を集め計画をとりまとめる。この日、記者会見した上田文雄市長は「少しの負担で黒字化が可能なら議論の価値があるテーマ」と述べた。【仲田力行】』
(以上、同Webサイトより)
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>>札幌市電の黒字化、値上げ不可欠 市が延伸後の試算
(北海道新聞社Webサイト・10.03/03 07:13)※PC用
『札幌市は2日、市内中心部を走る路面電車(市電)の延伸計画について、延伸後黒字化させるためには少なくとも10~15%の運賃値上げが必要との試算を市議会財政市民委員会に報告した。
市は延伸先の候補地について、当初想定していたJR札幌駅などの都心、創成川東・苗穂、桑園、現路線から南方向に延ばす山鼻南の4地区から、利用増が見込めない山鼻南を除外。
残り3地区を単独、または組み合わせて延伸した場合、利用客は最大で1日約7千人ほど増えるものの、整備や維持のための経費がかさむため、いずれも「黒字化は見込めない」と判断した。
その上で黒字化には運賃の10~15%値上げと、経営の効率化により、10~15%経常費用を削減する必要があるとしている。
延伸にかかる概算事業費は、都心(3・4キロ)56億円、創成川東(1・9キロ)50億円、桑園(1・7キロ)48億円。さらに、老朽化した既存路線の更新費に100億円を見込む。札幌市は今後、市民の意見を聞いた上で2010年度中に延伸ルートを決定する。 』
(以上、同Webサイトより)
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あくまで個人的見解ですが…
そもそも延伸の目的が収支改善なのか?
それとも利便性・都市機能の向上(環境対策等も含めて)なのか?
報道を見る限り、議論がいささか前者に偏りつつあるようにも感じます。
利便性が向上することによって結果的に収支も好転する、あるいは公共福祉の観点からある程度の税投入は不可欠である…といった議論がきちんとなされる事も、より多くの理解を得る為には不可欠ではないかと考えます。
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■「環境の視点から札幌の交通を考える市民セミナーⅡ」 3/10(水)開催
主催:自主自立まちづくりネットワークSOS(略称:まちネット)
残念ながら私は所用で参加できなかったのですが、参加した当会メンバーの報告によると、『時期が時期だけに「環境」よりも「市電延伸問題」に終始した感。しかし市電・LRTに関心を持つ在札の各団体からの参加が多かった事もあり、結果的に今後各団体が接点を持っていく為の良い機会になったのではないか?』との事でした。
具体的な内容については、もし機会があれば参加メンバーから改めてフォローして頂けたらと思います。
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■市電延伸に関する地元民放局の報道
これもメンバーからの報告。
伝聞でもあり、あまり確証の持てる数字ではありませんので、あくまで参考に留めて頂ければと思います。
上記セミナーを採り上げた地元民放局の報道で、視聴者の意見として『(メンバーの記憶によれば)37%が札幌駅延伸案に賛成、25%が桑園または苗穂延伸案に賛成、38%が延伸に反対ないしは廃止を支持』との数字が流れたとの事。
調査方法等、具体的な説明を聞いていないので何とも言えませんが、あくまで参考として見ればそれなりに興味深い数字ではあります。
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全く関係ありませんが、冒頭の写真は今月20日、プロ野球・北海道日本ハムファイターズ開幕戦の札幌ドームでの1枚。
去年まではこの垂れ幕、JR北海道の広告だった気がするのですが、今年は札幌市交通局に替わっていました。
ちなみに我らがファイターズ、御承知の通り今季は連敗スタートとなってしまいました…。
(鈴木周作)
■市電延伸 候補3地区に絞り込み
既報の通り、(1)JR札幌駅方面、(2)JR苗穂駅方面、(3)JR桑園駅・市立札幌病院方面、(4)山鼻南地区の4案が検討されていた市電延伸先。
そのうち、将来の需要の落ち込みが大きいとして、まずは(4)山鼻南地区が候補から除外されました。
詳細は下記リンク先のニュースサイトを御参照下さい。
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>>札幌市電:延伸、都心・創成川以東・桑園の3地域対象に検討 /北海道
(毎日新聞社Webサイト・10.03/03)※PC用
『◇市、議会委員会で報告 黒字には「運賃値上げ」も
札幌市中心部を走る路面電車(市電)の延伸について、市は「都心地域」「創成川以東地域」「桑園地域」の3地域を対象に具体的な検討を進める方針を示した。2日の市議会財政市民委員会で報告した。ただ、現状のまま延伸しても赤字解消など安定経営は困難として、運賃値上げと経営合理化を合わせた議論が必要としている。
市は、06年実施の交通需要調査の結果を基に利用客見込みなどシミュレーションした結果、(1)JR札幌駅周辺の「都心地域」(2)「都心地域」からJR苗穂駅周辺の「創成川以東地域」(3)JR桑園駅周辺の「桑園地域」の3地域が妥当と判断。当初候補に挙がっていた中央区山鼻南地区は将来の需要の落ち込みが大きいと判断され、除外された。
各候補地域への延伸費用は48億~56億円。運賃の10~15%値上げと、人件費など経常費用の10~15%削減で、収支均衡か黒字化が可能と見込む。
市は、来年度以降に外部委員でつくる第三者委員会や市民フォーラムなどで意見を集め計画をとりまとめる。この日、記者会見した上田文雄市長は「少しの負担で黒字化が可能なら議論の価値があるテーマ」と述べた。【仲田力行】』
(以上、同Webサイトより)
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>>札幌市電の黒字化、値上げ不可欠 市が延伸後の試算
(北海道新聞社Webサイト・10.03/03 07:13)※PC用
『札幌市は2日、市内中心部を走る路面電車(市電)の延伸計画について、延伸後黒字化させるためには少なくとも10~15%の運賃値上げが必要との試算を市議会財政市民委員会に報告した。
市は延伸先の候補地について、当初想定していたJR札幌駅などの都心、創成川東・苗穂、桑園、現路線から南方向に延ばす山鼻南の4地区から、利用増が見込めない山鼻南を除外。
残り3地区を単独、または組み合わせて延伸した場合、利用客は最大で1日約7千人ほど増えるものの、整備や維持のための経費がかさむため、いずれも「黒字化は見込めない」と判断した。
その上で黒字化には運賃の10~15%値上げと、経営の効率化により、10~15%経常費用を削減する必要があるとしている。
延伸にかかる概算事業費は、都心(3・4キロ)56億円、創成川東(1・9キロ)50億円、桑園(1・7キロ)48億円。さらに、老朽化した既存路線の更新費に100億円を見込む。札幌市は今後、市民の意見を聞いた上で2010年度中に延伸ルートを決定する。 』
(以上、同Webサイトより)
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あくまで個人的見解ですが…
そもそも延伸の目的が収支改善なのか?
それとも利便性・都市機能の向上(環境対策等も含めて)なのか?
報道を見る限り、議論がいささか前者に偏りつつあるようにも感じます。
利便性が向上することによって結果的に収支も好転する、あるいは公共福祉の観点からある程度の税投入は不可欠である…といった議論がきちんとなされる事も、より多くの理解を得る為には不可欠ではないかと考えます。
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■「環境の視点から札幌の交通を考える市民セミナーⅡ」 3/10(水)開催
主催:自主自立まちづくりネットワークSOS(略称:まちネット)
残念ながら私は所用で参加できなかったのですが、参加した当会メンバーの報告によると、『時期が時期だけに「環境」よりも「市電延伸問題」に終始した感。しかし市電・LRTに関心を持つ在札の各団体からの参加が多かった事もあり、結果的に今後各団体が接点を持っていく為の良い機会になったのではないか?』との事でした。
具体的な内容については、もし機会があれば参加メンバーから改めてフォローして頂けたらと思います。
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■市電延伸に関する地元民放局の報道
これもメンバーからの報告。
伝聞でもあり、あまり確証の持てる数字ではありませんので、あくまで参考に留めて頂ければと思います。
上記セミナーを採り上げた地元民放局の報道で、視聴者の意見として『(メンバーの記憶によれば)37%が札幌駅延伸案に賛成、25%が桑園または苗穂延伸案に賛成、38%が延伸に反対ないしは廃止を支持』との数字が流れたとの事。
調査方法等、具体的な説明を聞いていないので何とも言えませんが、あくまで参考として見ればそれなりに興味深い数字ではあります。
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全く関係ありませんが、冒頭の写真は今月20日、プロ野球・北海道日本ハムファイターズ開幕戦の札幌ドームでの1枚。
去年まではこの垂れ幕、JR北海道の広告だった気がするのですが、今年は札幌市交通局に替わっていました。
ちなみに我らがファイターズ、御承知の通り今季は連敗スタートとなってしまいました…。
(鈴木周作)
【札幌市電】「ループ化」工事スケジュールの報道
【札幌市電】「広報さっぽろ」2012年6月号・路面電車特集
【札幌市電】「路面電車活用計画(案)」配布中
【札幌市電】上下分離・民間委託検討へ
【札幌市電】「ループ化」延伸ルートの現状
【札幌市】市長記者会見記録(市電ループ化・低床車両関連)
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Posted by 札幌LRTの会 at 01:41
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