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【札幌LRTの会】 ~札幌の市電・路面電車と公共交通~ › 札幌市電の活用方策/延伸問題 › 【市長定例会見】バッテリー低床車(LRV)11月から走行実験

2007年07月11日

【市長定例会見】バッテリー低床車(LRV)11月から走行実験

7月10日(火)の札幌市・平成19年度第6回定例市長記者会見において、路面電車活用に向けた今後の方針について大変興味深い発表がありましたのでご報告致します。

>>詳細は札幌市役所Webサイト「市長記者会見記録」をご参照下さい。

■「基本計画検討フレーム」 7/11(水)公開
「さっぽろを元気にする路面電車検討会議」の提言を基に、路面電車活用についての札幌市の考え方を整理した「基本計画検討フレーム」がいよいよ公開されます。7月11日(水)から交通企画課、市政刊行物コーナー等で配布開始。Webサイトからも閲覧できます。今後は市民フォーラム等を通じて市民、関係機関に情報提供を行い、広く意見を募った上で、平成21年度までに基本計画案のとりまとめを行う方針です。
>>さっぽろを元気にする路面電車活用の基本計画検討フレーム(札幌市総合交通計画部Webサイト:7/11公開)

■バッテリー低床車(LRV) 11月下旬から走行実験
試験導入の検討を進めていた低床車両の走行実験が始まります。バッテリー駆動式低床車両の開発を進めている研究機関からの「積雪寒冷地の実路線を使って走行実験をしたい」との申し出と歩調をあわせて、将来導入する車両に必要な冬季運行の安全性・信頼性などのデータ収集が行なわれます。勿論、バッテリートラムという選択は、路線延伸時に架線が不要となることを見越してのものです。

以上、取り急ぎご報告まで。(鈴木周作~7/10(火)23:49記~


---------- 以下、7/11(水)9:40追記 ------------------------------

バッテリー低床車についての詳細・画像が北海道新聞に掲載されました。
■架線なしでも走れます 市電も「ハイブリッド」 札幌市、11月から試験
>>詳細はこちらを御覧下さい(北海道新聞社Webサイト)


記事によると、鉄道総合技術研究所(東京)と川崎重工業(神戸市)がそれぞれ開発中の2種類のシステムによる試験が行われるとの事。いずれもバッテリーを搭載し架線の無い区間でも走行できるという特徴は同じですが、前者はリチウムイオン電池、後者はニッケル水素電池を用いるようです。

>>【鉄道総合技術研究所】エネルギー回生利用バッテリー駆動型省エネLRV車両
>>【川崎重工】低床電池駆動路面電車(LRV)「SWIMO」


---------- 以下、7/11(水)13:15追記 ------------------------------

札幌市役所Webサイト「市長記者会見記録」に、配布資料が追加掲載されました。
■配布資料「路面電車活用に向けた今後の進め方について」
>>詳細はこちらを御覧下さい(札幌市役所Webサイト)


(1) 財団法人鉄道総合技術研究所の試験車両
・車両長  12.9 メートル(定員44 人)
・構造    単車体構造
・バッテリー リチウムイオン電池
(2) 川崎重工業株式会社の試験車両
・車両長  15.0 メートル(定員62 人)
・構造    3車体連接構造
・バッテリー ニッケル水素電池

※上記配布資料より

イメージ図で見る限り、鉄道総合技術研究所の車両はアルナ車両製低床車「リトルダンサー」のうち、伊予鉄道に導入された単車型の「タイプS」に酷似しています。一方、川崎重工の車両は同じ「リトルダンサー」でも長崎電気軌道に導入された「タイプU」に車体長・定員がほぼ一致していますが、どことなく札幌市電全盛期の連結車A830形を連想させる大型の前面窓が特徴的です。

【市長定例会見】バッテリー低床車(LRV)11月から走行実験
当会作成の低床車(LRV)イメージイラスト。札幌市の基本計画検討フレーム、ならびに走行実験とは一切関係ありません。


【札幌LRTの会公式サイト】



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この記事へのコメント
市長会見が生で見られるのは素晴らしいですね。

路面電車の件で折角の機会を逃しているのは、側近にこの件に詳しい人がいないことを露呈していますね。
第1のポイントは低床電車は老朽化対策ではなくバリヤフリー法対応であり身障者に優しい対策の一つであること。確か2010年が目標になっている、10年間の猶予があるのでのんきに構えていると間に合わなくなる。この点で他都市に遅れているので言いたくないのかもしれないが。

第2のポイントは電車に電池を使うのは、景観を大事にする地区に架線レス市電を走らせるためである。フランスでは風致地区に積極的に導入され3都市に実施された。日本では最初になるであろう。先進都市札幌にふさわしい計画だ。

第3のポイントは電池車は将来の燃料電池開発にも資するしハイブリッド・カーに通ずるもので化石燃料対策やCO2対策にも通ずるものであること。
これらを強調して市民の共感を得るべきであろう。
Posted by 臼井 寛 at 2007年07月16日 16:37

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【市長定例会見】バッテリー低床車(LRV)11月から走行実験